なぜ公演のWebサイトを作る必要があるのか 1

私が運営している予約管理サービスのPASSKETでは公演を告知するためのWebサイトを作成する機能に力を入れています。というのも、ウェブサイトを作ることにより、告知から申し込みまでの流れをより見える化することができるからです。

例えばこういった例を考えてみましょう。新型コロナウイルスの影響でチラシを配布することが難しくなってしまったため、Twitterをメインに次の公演の告知を行うことにしました。ツイートする際にはURLをつけると思いますが、そのリンク先が予約ページだったとしましょう。下記のような図の場合です。

Twitterから予約フォームへリンクする場合

そのツイートを見た人がそのリンク先に行ってくれたとします。しかし、なぜか申し込み数は増えません。今のフローでは、この原因について「正しい原因」は分かりません。なぜなら、この状態は一つのフローに様々なレベルの原因が生まれてしまうフローになってしまっているためです。訪れた先のページから離れてしまうことをWebマーケティングの用語で「離脱」と言いますが、離脱には様々なパターンがあります。具体的に例を挙げると

・本当はその公演の詳細を知りたかったのに、予約ページがいきなり表示されてしまった
・予約ページの項目数が多すぎて入力を諦めてしまった

などです。具体的に例として挙げた2つの理由は本来であれば、離脱する箇所が異なる理由です。「本当はその公演の詳細を知りたかった」パターンは公演の詳細を記載したWebサイトに到達していれば予約に行っていたかもしれません。「予約ページの項目数が多すぎて諦めてしまった」パターンは予約フォームの問題なので、予約フォームの項目を変更する等の対策によって、申し込み率の改善を図ることが可能です。

TwitterからWebサイトへリンクする場合

こうして、お客様に公演のことを知ってもらってから、申し込みまでのフローを段階的にすることにより、改善しなければいけないポイントが考えやすくなります。マーケティング用語で「ファネル」という考え方があります。ファネルは日本語でいうと、漏斗のことで上から下にモノが流れていくのを示すために用いられています。公演の予約を考える際のシンプルなファネルは以下のイメージです。

公演の告知から予約までをファネルで考える

段階を踏んでいく中で一番人がいなくなっている問題の箇所を直そうと思うわけですが、そこで問題となるのは、「どこでどれぐらいの人が離脱したのかわからない」という問題です。

次回はこの「どこでどれぐらいの人が離脱したのかわからない」という問題について考えていきたいと思います。

Written by
河埜 洋平
河埜 洋平
@yhey0711